経理・会計の視点から見たGXの実践と支援方法|髙倉 啓成

皆さま、はじめまして。中小企業GX推進研究会の髙倉啓成と申します。

私は、経理・会計分野で20年近くの経験を持ち、現在は中小企業での経理業務を担当する企業内診断士として活動しています。

複業として経営診断や事業計画書の作成、補助金申請支援、管理会計導入などを行っております。

これまで・現在までのお仕事について

大学卒業後、私は製油所構内サービスを営む中小企業に就職し、経理担当として月次・年次決算をはじめ、棚卸資産や固定資産の管理、税務調査への対応、新卒採用、さらには工場内での検査業務まで多岐にわたる経験を積むことができました。

この中で特に感じたのは、経理・会計業務が企業の根幹を支える重要な役割を果たしているということです。多様な業務を経験することで、経営全体の動きを理解し、他部門の活動が円滑に進むためのサポートがいかに大切かを学びました。

その後、大手総合電機メーカーの子会社(現職)に転職し、現在は、財務会計、予算管理、経営計画の策定、品質ISOの内部監査といった業務に従事しています。品質ISOの内部監査を通じて、業務プロセスの標準化や改善の重要性を学びました。これらの経験を通じて得た知識やスキルは、効率的な経営を実現するための貴重な資産となっています。

現在、経営支援を行うために抱えている課題

日々、経理・会計の側面から業務に当たってきましたが、GXに関連する新たな課題が浮上しています。

中小企業では、電気・ガス・水道料金などの環境関連コストの管理や、省エネ投資の評価といった新しい経理・会計の役割が求められるようになってきていますが、GXに対応するための人的・金銭的な資源が限られているため対策が出来ず、緊急性が乏しいため後回しになっています。また、会社全体でのCO2排出量などの環境負荷の測定や報告は、現場レベルでの理解と協力が不可欠であり、その推進方法を模索しているところです。

こうした問題に対し中小企業のGX対応をいかに支援するかが大きな課題となっています。

今回の研究会を企画・参加した理由

私が研究会に参加した理由は、GXにおける経理・会計の役割を深く理解し、中小企業の経営支援にどう活かすかを確立するためです。

GXと財務データを結びつけることができれば、単なる環境対策に留まらず、企業の競争力を高める重要な戦略となり、中小企業が成長するための新たな手段になると考えています。 また、GXに関連する具体的な支援策を見つけ、1社でも多くの中小企業へ提供したいという思いから参加を決めました。

■ 氏名(ふりがな)
 髙倉 啓成(たかくら ひろしげ)

■ 事務所所在地
 兵庫県西宮市

■ 主な業務
 経営診断・事業計画策定、GX推進支援、管理会計導入、補助金申請支援等

■ 現在の課題
 GX推進における会計的視点からの支援方法の確立

■ この研究会で深堀りしたいこと
 GXでの財務会計の役割と中小企業のための具体的な施策