中小企業にあった脱炭素経営を考える|楠田 貴康

皆さま、はじめまして。中小企業GX推進研究会の幹事を拝命しております楠田です。

私は、本活動を通じて中小企業がSBT認定(科学根拠に基づく目標設定)を取得することを通して脱炭素経営によるメリットを得ていただき、経営品質の向上を目指していくことへのお手伝いを進めて参ります。

これまで・現在までのお仕事について

私は、電子部品メーカーに38年間、途中2度の転職を経まして勤務しました。

学校卒業したあと、神奈川の電子部品(電解コンデンサー)メーカーに就職し、5年間技術開発に明け暮れました。そのご縁もあり京都の半導体メーカーへ26歳で転職、電解コンデンサ工場の立ち上げに関わりました。

その後子会社に出向、総務部長の立場で経営に携わるも事業採算が合わず事業閉鎖しました。その際に人も一緒に整理されました。そこでは経営の難しさを学び、33歳で2回目の転職、大阪のコネクタメーカー品質管理部門に就きました。

サラリーマンはいつか卒業すると考えスキル向上を志し、中小企業診断士と技術士資格を取得しました。自身のキャリアを通して、品質を見極める眼力と粘り強さで、独立して4年目の現在は経営視点でものづくりを考えることを進めています。

現在、経営支援を行うために抱えている課題

お仕事を通して感じることは 『日本のモノづくりへの変化』です。

特に、カイゼン意欲への低下です。カイゼンとは、「現状に満足せずに、自ら問題に気付き改善し続けることで、より良い状態へ変化し続けること。」これは、現場力につながります。カイゼンには、問題解決プロセスに基づいて進めることが大切です。

「現状」と「あるべき姿」のGAPが問題点です。それを明確にしたうえで解決策を立案して解決策の実行と評価(PDCAサイクル)を回しながらカイゼンを進めて行きます。これが、「問題解決プロセス」です・

これは「脱炭素化社会実現」に向けたことへのキーワードともなります。

「見える化」とは本来のあるべき姿と現状のギャップを見ること

「省エネ」とはエネルギーの過剰や無駄になっていることを排除すること

次のことを事業活動に取り入れると、きっと何かカイゼンへの気づきが得られます。

1)エネルギー使用量を記録、グラフ化する」

  毎月、エネルギー使用量(電気、ガス、灯油、軽油など)の記録をつける

  エネルギー使用量を1年間のグラフにする、作成したグラフで毎月や前年同月の使用量と比較する。

2)自社の設備の仕様・運転方法の把握

   どの設備をどのように運転・使用しているかを把握する。

Let‘sBigin! 始めてみましょう!

今回の研究会を企画・参加した理由

脱炭素経営を通して、次のことを実現できると考えました。

 ① 企業競争力の強化_取引先との関係性強化

 ② 企業ブランド価値向上_貴社の認知度やブランド価値向上

 ③ コスト削減・生産性向上_エネルギー効率化と財務改善

 ④ 社員モチベーション向上や人材獲得力の強化_「働きたい」意欲への期待  ⑤ 優遇税制・低利融資_削減計画を通しての優遇処置など

■ 氏名(ふりがな)
 楠田 貴康(くすだ たかやす)

■ 事務所所在地
 兵庫県神戸市

■ 主な業務
 製造現場の生産管理ノウハウ、品質管理、カイゼン活動、再発性クレームなど品質問題解決、企業研修・セミナーなど

■ 現在の課題
 QCサークル活動の中小製造業現場への浸透

■ この研究会で深堀りしたいこと
 中小企業にあった脱炭素経営を考える
楠田貴康