GXを入口として経営改善を進めよう|加藤 慎祐

はじめまして。中小企業GX推進研究会のリーダーを拝命しました加藤です。

これまで・現在までのお仕事について

私は、経営コンサルタントとして独立する前は、電機メーカーに21年間勤務しておりました。液晶ディスプレイを作る事業本部の本部長スタッフとして、経営企画や工場の管理に関わった後、東京での勤務を経て、本社の環境安全本部にて環境方針を策定する仕事などに従事しました。事業本部時代は、部門を越えて「世の中にないものを創り出そう」という空気が社内に満ちており、そこでの経験が私を支える“原体験”になっています。

しかし、液晶は半導体と同様に巨額の投資を必要とする産業であり、かつ国際的な競争が激しい分野です。その後、日本の液晶メーカーは海外メーカーに主導権を奪われ、軒並み経営が悪化し、私も会社を去りました。 今私は、日本のモノづくり産業に対して、少しでも恩返しと応援をしたいとの想いから、製造業を中心とした経営支援を続けております。独立して現在11年目になりました。

現在、経営支援を行うために抱えている課題

経営改善に当たっては、地に足のついた現場の改善が欠かせません。通常は工程を分析した上で、5SやITなどの各種手法を用いますが、昨今はGXに代表される環境対応への目配りが強く求められています。

一方、現状でよく目にするGXのやり方は、大企業がそのリソースを活かしてこそ実現できる手法が多く、必ずしも中小企業の実態に合ったものばかりとは言えません。加えて、それらを主体的に実施する人材も育成する必要があります。

今回の研究会を企画・参加した理由

私はこの研究会を通じて、大企業ではない中小企業が、「どこからGXに着手するべきか」「より効率的、効果的な方法は何か」を追求したいと考えております。 中小企業には、単なる企業イメージのためだけにGXに取り組む余裕はありません。GXを入口として自社を見直し、短期から中長期的な経営改善につなげることが重要であり、私もこの視点に立って議論を進める所存です。よろしくお願いいたします。

■ 氏名(ふりがな)
 加藤 慎祐(かとう しんすけ)

■ 事務所所在地
 奈良県天理市

■ 主な業務
 経営計画策定、現場改善(5S、生産性向上等)、人材育成・組織変革、環境対応など

■ 現在の課題
 製造現場の生産性向上、現場人材の活性化

■ この研究会で深堀りしたいこと
 GX対応を入口として企業が自己変革し、生き残るための方法